半年
これが彼と付き合った月日だ。
途中で様々なことがあり、別れた事もあったが、半年間。
この半年間で私は一世一代の大恋愛をした。
非常に長くはなるが、暇だったり、私に興味があったりする人は読んでみて欲しい。
2020年2月、バレンタイン頃だった。
当時付き合っていた彼に好きな子が出来て、浮気をされたので別れた。
その彼と知り合った当時から「俺の友達にあんたにめっちゃ似た人がおるねん。」と何度か言われたことがあった、その私に似ている人が後々に私を大きく変える男となった。
彼と別れた直後に、例の私に似ている男から急に連絡が来た。そこから連絡をずっと取るようになり、毎日毎日飽きもせず6時間ほど話すようになった。
3月
お互いとても興味のある存在ではあったが、(彼からするとただの暇つぶしだったにすぎないかもしれないが)まだ会うことはなかった。この頃に一度会う予定を入れていたのだが、私が別に男を作り会う予定をキャンセルした。
4月
その男と別れ、またテキトーに男を漁り出した。その頃からセックスなんてただの快感でしかなく、私が求めているものは信頼関係や安心感だと思った。
それに気付き、まだセックスをした事のない男と連絡を取ろうと思った。その時に、6時間もダラダラと連絡を毎日取っていた男を思い出す。彼と話していると飽きないし、私と彼は元カレが言うように本当によく似ていた。育ってきた環境然り、恋愛感然り。
そしてある日また彼と毎日連絡を取る日々が続いた。
4月ももう終わりのゴールデンウィークに差し掛かる頃に初めて彼と会うことになった。
この時のことは未だによく覚えている。
お互い喫煙者なので、駅横にある喫煙所で会う約束した。私はどんな人なのかと想像しながら、煙草を吸って待っていた。私の体から吐き出される煙草の煙を見つめ、これまでの彼との会話を思い返していた。私は彼にこのブログを読んでもらったことがあるのだが、その時に彼が「ほんまに努力してきたんやな。」と言ってもらえた。そんな事を言ってくれる男だから私もどこか期待をしつつ、かと言って期待し過ぎて幻滅をしたくないな、だなんて2つの気持ちに揺れていた。
ケータイがポケットで動いた。彼が到着したようだ。
ここにいるよと、伝えたら彼が「お待たせ」と言って私の横に座った。
かっこいい。
そんな事を思った。
この日彼の家に泊まった。彼も私もどうしようもない寂しがり屋で、お互いその穴を埋めるためにセックスをずっとしていたのだと思う。彼はよく、「結局添い寝が最強」とは言っていたが、私もこの頃にはその説に共感を覚えていた。そのため、彼の家に泊まりはしたが、セックスもせずただ一緒に寝た。彼は私に抱きつき、頬を擦り寄せた。私は彼の手を握り、体を近くに寄せた。そうすると彼は「俺もうこんな幸せ知ったら他の子と何しても満足なんてできへん」と言った。女として至上の言葉だと別れた今も思う。
次の日の朝、お互いぼやぼやと起き始めて布団の中で強く抱きしめ合い、キスをした。
きっと彼の中ではもうこの時には付き合っていたのかもしれない。
その日の夜に私は一度家に戻り、荷物をまとめた。その時に彼にもついてきてもらった。「ごめんな、わざわざありがとう」と、伝えると「ええよ、付き合ってるんやし」と言われた。私は、え?付き合ってるの?と少しパニックになったが、付き合うとは明言はせずに関係が始まったのが、とても私たちらしくて嬉しかった。